見落とされがちな「第二の玄関」ベランダ掃除のすすめ

毎日の掃除といえば、リビングやキッチン、トイレなど室内が中心になりがちです。一方で、「つい後回しにしてしまう場所」の代表がベランダ。洗濯物を干すときだけ少し出る程度で、気づけば落ち葉やホコリが積もっていた、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

しかし、ベランダは外と家をつなぐ“もうひとつの出入口”とも言える空間。風雨にさらされている分、想像以上に汚れやすく、放置すればカビや排水詰まりなどのトラブルを招くこともあります。
最近では「ベランピング」や「アウトドアリビング」など、ベランダを暮らしに取り入れる動きも広がっており、その価値はますます高まっています。

ベランダ掃除は、家全体の清潔さと快適さを保つうえで欠かせない要素なのです。

ベランダ掃除の基本5ステップ

では、実際にベランダをきれいにするには、どのようなステップを踏めばよいのでしょうか。
ここでは基本の5ステップをご紹介します。特別な道具は必要なく、手軽に始められる内容ばかりです。

  1. 1. ゴミの除去

    まずは見えるゴミから。落ち葉やホコリ、髪の毛、ビニールなどが風で舞い込み、思った以上に溜まっています。ほうきやちりとりを使ってさっと掃くことで、見た目の印象が大きく変わります。できれば月に1回のペースでチェックすると、溜まりにくくなります。

  2. 2. 床の洗浄

    床には雨水と一緒に運ばれてきた砂や泥が蓄積され、放置すると黒ずみやコケの原因になります。水を流しながらデッキブラシでこすったり、中性洗剤を使って丁寧に洗浄しましょう。滑りやすくなるのを防ぐためにも、定期的な洗浄は効果的です。

  3. 3. 排水口の清掃

    ベランダ掃除で最も見落とされがちなのがここ。排水口にゴミが溜まって詰まると、豪雨時には水が流れず、ベランダが冠水するおそれもあります。ゴミ受けを外し、落ち葉や汚れを取り除き、水がしっかり流れるか確認しておくと安心です。

  4. 4. 不用品の見直し

    ベランダは「仮置き場」になりやすい場所。使わなくなった植木鉢、壊れたラック、古いレジャーシートなどが放置されていないか見直しましょう。物が多いと掃除の手間も増えるため、必要最低限のモノだけにするのがおすすめです。

  5. 5. プロの清掃サービスの活用

    「掃除したいけれど、手が回らない」「高所が怖い」「汚れが落ちない」――そんなときはプロに依頼するのも手です。高圧洗浄機を使った本格的な床洗浄、排水口の詰まり除去、防カビ対策まで、徹底的に仕上げてくれます。年に1回のリセットとして依頼する方も増えています。

きれいなベランダがもたらす暮らしの変化

きれいになったベランダは、驚くほど気分を変えてくれます。朝、洗濯物を干す時間や夕方のひととき、きちんと整った空間は心にもゆとりを与えてくれます。
さらに、災害時に避難経路として使うこともあるベランダは、常に安全で通行可能な状態にしておくべき場所でもあります。

ベランダ掃除は「生活空間を整える習慣」

忙しい日々の中で、ベランダ掃除はつい後回しになりがちですが、「生活空間の一部」として意識を変えてみると、意外なほど暮らしが整ってきます。日々のちょっとした手入れと、必要に応じてプロの手を借りることで、ベランダは「使える」「くつろげる」空間へと生まれ変わります。

ベランダ掃除は、住まいの快適さや安全性を守る大切な習慣のひとつです。
ほんのひと手間が、住環境をよりよくしてくれる――そんな変化を、ぜひ感じてみてください。プロの清掃サービスもうまく活用しながら、暮らしに“清潔と余白”を取り戻しましょう。