清掃業界は3Kなんて過去の話?

昔からよく言われる『3K』とは、
(キツイ・汚い・危険)の事です。

前回もこのお話をしておりますが、
ただ清掃業界は先を見据えていくと、なくならない仕事ですし、
スキルと経験をしっかりと積んでいき、資格を取っていけば、
将来性も十分だと言えるでしょう。

前回は「ビルクリーニング」と「病院清掃」について、
お話をさせて頂きました。

・特殊清掃
・ハウスクリーニング
・クリーンルーム施工

この3つについて今日は詳しく話をしていきましょう。

特殊清掃

特殊清掃はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
人間は様々な場所、様々な状況で亡くなれれる方がいます。

自殺や孤独死、事故・事件・病死など。
中にはゴミ屋敷やゴミ部屋の中で長い時間が経過してしまっている場合もあります。

蛆やハエの発生、腐敗臭、体液や血液などの、
普通の清掃では取り除く事が出来ない匂いや汚れまで、
清掃を行う事を特殊清掃と言います。

昨今は核家族化が進んだ事もあり、孤独死や孤立死が増加しており、
更には発見までの日数がかかる事もあり、
特殊清掃のニーズは年々高まっています。

汚染の除去、消臭作業、害虫駆除、遺品整理まで、
人生の最後を見送る重要な仕事とも言えるでしょう。

ハウスクリーニング

こちらは読んで字のごとく、家のなかなか掃除しにくい所や、
一般の方ではなかなか手の届かない所まで家中まるごと綺麗に掃除をしてくれるというもの。

フローリングの磨き上げや換気扇やキッチンのしつこい油汚れや、
エアコンのフィルター掃除、お風呂場や水回りのカビなどです。

短時間で満足いく仕事をするのがプロの仕事は、
きっと感動をされる方も多いのではないでしょうか。

資格の様なものはありませんが、経験を積み重ねていく事で、
掃除の際のポイントを掴めば、短時間で美しい仕上がりとなります。
また今後の日本のライフスタイルの変化の中で、
ニーズは更に拡大をしていくものと予想されています。

クリーンルーム施工

クリーンルームとは空気清浄度が確保され、
更には必要に応じて、温度・湿度が一定基準に制御されている部屋を言います。

クリーンルームで製造をされるものは、
ほこりの付着も許されない半導体の製造や、
細菌の繁殖が品質に大きな影響をもたらす食品加工などが挙げられます。

クリーンルームは大原則があり、
『持ち込まない』『発生させない』『堆積させない』『排除する』です。

これを達成する為に、部屋の温度や湿度から、
ゴミやホコリが入らない様に部屋の圧力、風の向きや早さまで、
一定の範囲で制御する為の設計をするものです。

今後精密機器が更に微小・微細になっていく事が予想される中で、
大企業・中小企業問わず一層ニーズが高まっていくことでしょう。

清掃というとイメージがわきやすい、
ハウスクリーニングの様なものだけではなく、
社会、そして企業の売上を守る為、そして更に伸ばす為に、
多くの所に清掃はついて回ります。

日本は基本的に清潔な国で、そこに普段生きているから、
気づきにくいかもしれませんが、
諸外国では『清潔』はお金を出して買うケースも非常に多いのです。