医療施設を限界まで清潔にして24時間日本を守り続ける影のヒーローとは?

ここ最近になってようやく新型コロナウイルスの脅威も収まってきました。

一時は医療崩壊やマスクの転売など、多くの危機に面した日本も徐々に体制を立て直してきています。今回の新型コロナウイルス感染拡大によって、需要が増えたものもあれば、実は全然不要なものだったということで、一気に需要が小さくなったものが極端に二極化することとなりました。

ホットケーキミックスの需要が急激に高まったり、言うまでもなくマスクは爆売れしていますよね。そんな中でかなり意外かと思いますが、「特殊清掃」の需要も高まっているのです。そもそも特殊清掃とは何かご存知ない方も多いと思いますので、簡単な紹介と、需要拡大の理由についてお話ししていきたいと思います。

特殊清掃とは?

まず特殊清掃とは名前からも分かるとおり、一般的な床掃除や窓拭き、水回りの除菌などとは全くの別物となっています。主な仕事内容としましては、孤独死や変死体などがあった場所の清掃、害虫の駆除、感染症予防のための消毒などが挙げられます。今回お話しする特殊清掃の需要拡大の背景には、この中の一つである「感染症予防のための消毒」が大きく関わっています。

コロナ禍で特殊清掃の需要が拡大した理由

ではなぜ新型コロナウイルス感染拡大によって特殊清掃の需要が拡大したのでしょうか。それは、「院内感染を防ぐため」です。これが最も大きな理由と言えるでしょう。その他にも合併症の予防なども挙げられますが、やはり一番はこの新型コロナウイルスの感染をいかに食い止めるかという部分です。

いくら院内設備の消毒を徹底しようとも、一部では空気感染すると言われていたり、目から感染すると言われていたりと、情報にあやふやな点が散見されます。

そうなると「正解」と言い切れる方法がありませんので、とにかく限界まで清潔にを目指す結果、「特殊清掃」の消毒サービスに行き着くのです。医療従事者の方々が、日夜感染の恐怖に怯えながら働いてくれているんだと言われていますが、それは特殊清掃重視者の方にも同じことが言え、基本的には特殊清掃というものは緊急性が高いので、24時間対応できる体制にしている業者も少なくはありません。

ある特殊清掃業者によると、依頼件数が例年の約四倍にもなっていると言います。

もちろん病院だけでなく、飲食店なども消毒を徹底するという意味で依頼をすることはあるそうですが、やはり需要拡大のほとんどは病院施設からだそうです。

医療がいまだに正常に作動し、新型コロナウイルス感染者の方々を救うことが出来る背景には、こういった清掃業者の方々の努力があることを覚えておいてください。

まとめ

今回は、「コロナ禍で特殊清掃業者の需要が拡大している理由」についてお話ししてきました。
特殊清掃にも様々な種類があり、今回のテーマではその中でも「消毒作業」の需要が拡大していることをお話しました。これは新型コロナウイルスの院内感染を食い止めるだけでなく、その他の病気で入院している方々が合併症を起こさないようになど、様々な重要な理由があります。

「医療従事者」の方に感謝しましょうという風潮はかなり根付いてはきましたが、その活動を支える「特殊清掃業者」に感謝しようという声はあまり聞いたことがありません。これを読んだ皆さんは、是非そういった裏で日本を支えている職業の皆さんがいらっしゃるということを意識して生活してみてくださいね。