【世界のエリートも実践】身の回りの物を最小限に抑えると思考が鋭くなる

清掃業者や掃除に関する様々な書籍により、最近は「掃除」の方法も多様化してきています。部屋の収納はこうすると片付けやすい、レイアウトをこうすれば散らかりにくい部屋になる等、どれも有効な方法のように見えます。

しかし、部屋が散らかりづらくなる方法は結局、所有物自体を減らすことがベストではないでしょうか。実は物を減らす事によって、部屋が綺麗になること以外にも、あなたの人生が豊かになるようなメリットがあるのです。物を減らせば私たちの思考はより鋭くなるのです。とは言っても、今あるものは全て必要だから減らすことなんて出来ないよという方もいるかもしれません。それは本当でしょうか。

実はあなたはあなたが思っている以上にあなたは不要なものを家に溜め込んでいるのです。そこで今回は、「人はなぜ物を捨てられないのか・物を減らせば人生が豊かになる」ということをお話していきたいと思います。

そもそもなぜ物を捨てられないのか

なぜ人は不要な物をため込んでしまうのでしょうか。その理由には「いつか使うかも」という私たちの心理があります。例えば、紙袋やお菓子の箱をため込んでいる人をよく見かけますが、あれは本当に将来使う物なのでしょうか。ある程度高齢の方になってくると、お菓子の箱や段ボールを小物入れとして使っている人は見かけますが、あなたは本当にそのように使いますか。

紙袋に関しても、お洒落なデザインだからとっておこうと、何枚もため込む人がいますが、あれこそ次の出番などきやしません。一年以上着ていない服、表紙に惹かれて買ったけど一度も読んでいない本など、思い切って捨てるか売ってしまえばかなり部屋がスッキリするはずです。

「せっかく買ったのに安い値段で買い取られるのは損をした気になる」と感じるかもしれませんが、それらをため込む事によってあなたは得をするわけではありませんし、むしろ無駄にスペースを圧迫して損をしているのです。

物を減らすと思考が鋭くなるのは本当か?

最近は「ミニマリスト」を自称する人が増えていますが、部屋を綺麗に保つという意味では最強だと言えます。服は基本的に数パターンしか持たず、所持品はいつも同じ、「意思決定」にエネルギーを取られることはありません。実はこの意思決定の時には、かなりの脳のエネルギーを消費するということがわかっています。

このエネルギーのことを「ウィルパワー」と言うのですが、無駄な意思決定を減らすことが人生を豊かにするヒントだとも言われているほどです。あのスティーブ・ジョブズもこのウィルパワーを必要な時にだけ発揮するために、いつも同じ服装で生活をしていました。脳のエネルギーを本当に必要な場面のために温存しておけば、いざというときにより鋭い思考で意思決定を下すことができます。

絶対に着ないのになんとなくクローゼットに入れている服を見るたびに、「あのパンツと合わせれば着れるかも」などと考えてしまうことは、脳のエネルギーの無駄遣いです。部屋の中の情報が多くなればなるほど、私たちの脳のエネルギーは消費されるので、そう言った面でも不要な物を減らすことは非常に重要なことだと考えられます。

まとめ

今回は「人はなぜ物を捨てられないのか・物を減らせば人生が豊かになる」というお話をしてきました。

いつか使うかもしれないからとため込んでいる物のほとんどは二度と使われる事がなく、ただ部屋を圧迫し続けます。部屋の中に物が増えれば増えるほどに、私たちの脳のエネルギーであるウィルパワーは消費されます。意思決定を最小限にする事で、その他の本当に集中すべき事に力を入れられるようになり、あなたの人生は豊かになるはずです。

なにもミニマリストになれと言っているのではありません。「生活が不便にならない程度」に物を減らし、鋭い思考力を手に入れることをあなたに強くお勧めします。